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  • 執筆者の写真Kei Tomoda

「地方で働く」ということ ~ローカルキャリアの可能性

2023年も残すところあとわずかとなりました。

2023年はコロナが5類になり、世の中が再び動き始めたなかで、コロナ前に戻ったものと新しさが継続しているもののバランスを探っていた1年だったように感じます。


数年に及んだコロナ禍で特筆すべきは、オンライン化と地方への注目でした。

オンライン化はコロナ後も進化は続きますが、地方への関心は薄れつつあり、オフィスへの通勤など都心回帰の様相です。


それでも、コロナによって、二拠点居住の可能性に光があたり、その可能性も拡大したと思います。



ローカルキャリア


コロナ禍の前に、「ローカルキャリア」という働き方・生き方が関心を集め、当時から二拠点居住を続けていた私もシンポジウムなどで登壇したことがあります。


地方で地域貢献事業などに従事して、自身のキャリア(単に仕事をする「ワーク」ではなく、生き甲斐や自分のあり方までを含む「キャリア」)を築いていく生き方・働き方のことを指します。


私も東京で仕事をしていた際に七尾市での求人を知り、実際に地方に飛び込んで地域活性化に取り組み、自分自身の成長にもつなげたいと考えました。


七尾市での活動を通して、自分のキャリアの重要な一部分を築けただけではなく、世の中のレールには乗らずに生きてきた自分のユニークな生き方に自信をもつことができました。

また、そうした実体験を、ワークライフインクルージョンとかポートフォリオワーカーという言葉も使いながら、シンポジウムや大学での講義でお話させていただき、関心を喚起したり、選択肢を提示できるようになったことも非常に意味があることだと感じています。



コロナ後のローカルキャリア


VUCAの時代といわれ、コロナ禍も経た今、これまでのような安定したレール・予定調和的なキャリアプランは揺らぎ、個人個人の生き方も世の中の大きな変化への対応力が問われるようになりました。

私たちは、変化を生き抜く自分らしさ/個性と、安定した暮らしの狭間でどのようにバランスをとるか、どのように自分を位置づけるかを見極めていかないといけません。


「自分はこのままでいいのかな」という不安を抱え、自分らしさ・生き甲斐・やりがいを求めている人たちが増える一方で、一つの会社にしばられない働き方も容認されるようになっています。


そこに、新しい働き方の一つとして、ローカルキャリアの可能性があると感じています。

ローカルキャリアのあり方は、多種多様で、十人十色です。

そして、受け入れる地方の個性もまた多様であり、関わり方も人それぞれです。


地方に根ざした行動を継続できれば、個人としての成長が地域(コミュニティ)の成長にもつながると実感しています。


コロナ前と比べると、都市と地方との垣根が低くなって、行き来もしやすくなり、自分独自のローカルキャリアを築いていく環境が整ってきました。

転職したり転居したりと、今ある暮らしや安定を犠牲にする必要もないのです。

東京に住みながら地方の会社に兼業で関わるとか、期間を決めて住んでみるとか、何が自分にとって最適解かを模索していけばいいと思います。



地方創生のお手本とは


『ローカル・キャリア白書』を発刊している地域・人材共創機構という団体のnoteに、関係人口のポジショニングについての印象的な分析があります。




この分析の根底には、「社会課題の解決をメインに置かずに、地域の皆さんの幸せを考えながら作っていく地域づくりもあっていい」という考えがあると言います。


「地方創生」と言われて10年が経っても、まだお手本は曖昧なままです。

関わる方も受け入れる方も期待することがバラバラなので、評価しようがないといったところでしょうか。


でも、関わる人や地域の方の「誰かの幸せに少しでも貢献する」という原点に立ち返って地域に関わっていくことが、一つの答えになるのかもしれません。

そして、まわりに共感者が増えていったり、「ローカルキャリア」のあり方が発信されていけば、地方創生の一つのモデルになるのではないかと考えます。



ローカル・キャリアの醍醐味


私はかねてから、キャリアの中では

What(何をするか)だけでなく、How(どうやるか)と、Who(誰とやるか)も大事

であり、キャリアを考える上では、仕事だけではなくプライベートも含めて、

Want(したいこと)、Can(できること)、Should(やらなければならないこと)を整理

する必要があるとお話しています。


地方では、都会よりもこれらの要素がはっきり見えます。

関係者が身近にいて、それぞれがつながっていることも多く、ネットワークの解像度が高いのです。

「周囲の役に立っている」という感覚が得やすく、働きがいにもつながります。


地方に飛び込んだ当初は孤独を感じることもありますが、人の力を借りられる機会が多いのも地方の特徴です。

そして、地域独自のネットワークがあるために「個」よりも「全体」の幸せが重視されやすいのも、(良くも悪くも)特徴としてあると思います。

自分が飛び込んだことを機に、周囲の人を巻き込み、家族を巻き込み、全体に変化が生まれていくというイメージです。


ネットワークの解像度が高いので、変化も見えやすく、スピードも速い。

これは、都市部にはない醍醐味だと思います。



年の瀬に寄せて


私は毎年、何か一つ新しいことにチャレンジしてきました。


チャレンジすると、必ず誰かが巻き込まれることになります。

そうすると、大抵いざこざが起きます。

けれども、いざこざにこそ、変化のタネがあり、持続可能性のヒントがあります。


地域活性化にも、チャレンジと、巻き込みと、いざこざが必要だと感じています。


「誰かが少しでもハッピーになるために」という気持ちがぶれなければ、ほとんどの問題は乗り越えられると信じています。


2023年も多くの方々にお力添えをいただきまして、ありがとうございました。


2024年もたくさんの方を巻き込みながら、少しでも多くの方がハッピーになれるように尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。







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